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・TC0058_岡野の化学(58)
読書
・よくわかる最新半導体リソグラフィの基本と仕組み P75-P83
アクリル樹脂
アクリル酸エステルあるいはメタクリル酸エステルの重合体で、透明性の高い非晶質の合成樹脂。
アクリル樹脂(PMMA)の用途例
■光学部品関係
- 眼鏡用プラスチックレンズ
- コンタクトレンズ
- 光学レンズ
- プリズム
- 照明部品
■電気電子部品
- 照光用キートップ
- バックライトパネル
- 携帯電話用導光板
■自動車部品
- メーターカバー
- テールランプ
- ヘッドランプカバー
■その他
- 医療用直接容器
- ピペットチップ
- 食品容器
- 観賞用水槽
観賞用水槽は、岡野の化学のビデオでも出てきました。
「コンタクトレンズにアクリル樹脂が使われている」との記述が気になったので、少し調べてみました。
30年くらい前のコンタクトレンズは、PMMAでできており、メガネをかけなくても、視力矯正ができるため、すごい勢いで世界中に普及したとのこと。
しかし、角膜の酸素不足が原因で、このコンタクトレンズを長時間はめると、角膜に傷がついたりするという問題点もありました。
なので、今では酸素透過性タイプのハードコンタクトレンズや、水を含む素材でできた角膜を覆う大きなサイズのソフトコンタクトレンズが主流になっているんですね。
主なコンタクトレンズの素材
酸素透過性ハードコンタクトレンズ
- 含シリコンメタクリレート(SiMA)…酸素の透過性が非常に良い
- 含フッ素メタクリレート(FMA)…酸素透過性が良い、撥油性で防汚性がある
含水姓ソフトコンタクトレンズ
- ボリ−2−ヒドロキシエチルメタクリレート(P-HEMA)…水分を多く含み柔らかい
- シリコーンハイドロゲル(TRIS、SiGMA等)…酸素の透過性が高い
PMMAから、SiMAやP-HEMAへの変化を遂げたということは、これらの素材がコンタクトレンズに適していたということ。ここで、シリコンはどのような働きをするかや、シリコンとフッ素の違いはどうなのかなど調べてみると面白そうです。
調べたいことはいっぱいあるのに、時間だけ(お金や年齢もかな)が足りません。いつか、たくさん稼げるようになったら、時間を気にすることなく好きなことを勉強します!
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