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・TC0036_岡野の化学(36)
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トランス脂肪酸(trans unsaturated fatty acids)
本日、第9講単元1「油脂」を終えました。はやり知識が定着していないことから、演習問題が難しいと感じました。もう1度この単元を見直したいと思います。
Wikipediaによると、トランス脂肪酸とは、「構造中にトランス型の二重結合を持つ不飽和脂肪酸。 トランス脂肪酸は天然の動植物の脂肪中に少し存在する。水素を付加して硬化した部分硬化油を製造する過程で多く生成される」ものです。
日本でもこのトランス脂肪酸は身体に悪影響があると言われているものの、法律で定められているわけでもなく、製造者が自主的に取り組んでいるのみとのこと。
以前、カナダに住んでいたことがあるのですが、日本に比べると、食品成分に対し、かなり厳しく政府が取り締まりをしていました。商品ラベルの例(Nutella)がこちら。
こちらには、しっかり脂肪分の記載があり、さらには飽和脂肪酸とトランス脂肪酸に分けて表記されています。もちろん、カロリーやコレステロール、たんぱく質量なども書かれています。
こちらが日本のラベルです。
日本のラベルでは、原材料以外はよくわかりません。
さらに、カナダ保健省は今年9月より、トランス脂肪酸を使用する食品の販売を禁止すると公式発表しました。
http://www.cbc.ca/news/health/trans-fats-1.4292241
日本食は健康的だと世界的に有名ですが、スーパーマーケットに並んでいる加工食品に関してはどうかな、と思います。日本も北米のように食品の栄養成分表の義務化等が進めば、食品成分に対する一般庶民の姿勢が、もっと良い方向に変化するのではないでしょうか。