ビデオ視聴
・TC0072_岡野の化学(72)
・TC0073_岡野の化学(73)
・TC0074_岡野の化学(74)
・TC0075_岡野の化学(75)途中まで
・TP0006_橋元・物理基礎(6)
・TP0007_橋元・物理基礎(7)
・TP0008_橋元・物理基礎(8)
あらら…破産手続き開始
本日、「橋本の物理」作用・反作用の学習中に、2重反転ローターについて話がありました。二重反転式ローターを考案し、実用化してしまうなんてロシアはすごいな、と思いながら、いつものように有用情報を集め、ノート作成しました。
最近この「二重反転ローター」技術を採用したのが、ヤマハ発動機株式会社。去年「第4回国際次世代農業EXPO」で、2018年販売予定の産業用マルチローター(通称ドローン)のプロトタイプ「YMR-01」を発表したようです。
二重反転ローターと最新の軽量化技術を融合させることで、農業関係者のニーズ「高品質な散布、使い勝手の良さ、信頼性」に応えているとのことです。6軸ローターの左右2軸を“上下二重反転”とする8枚ローター式を採用することで、適切な降下気流を生み出し、二重反転軸近傍に散布ノズルをおくことによって、作物の根本まで均一に薬剤を届けられるそうです。
やはり今の流行は、ドローンなんですね。
さすがに日本は、二重反転式ローターを採用したヘリコプターは作っていないんじゃないかな、と思っていましたが…ありました。特許も出ていました。
【公開番号】特開2017-213961(P2017-213961A)
【公開日】平成29年12月7日(2017.12.7)
【発明の名称】二重反転式ローターシステム搭載ヘリコプター
【出願番号】特願2016-108157(P2016-108157)
【出願日】平成28年5月31日(2016.5.31)
【出願人】日本遠隔制御株式会社
【要約】 (修正有)
【課題】極力推力のロスをなくすとともに、強固で簡素化された二重反転式ローターシステム搭載ヘリコプターを提供する。
【解決手段】同軸二重反転式ローターシステム搭載ヘリコプターは、上段のメインローター5と下段のメインローターを6備え、2個のスワッシュプレート7,8を搭載し、内側マスト2内にメインローターのローターブレード枚数に応じたコントロールロッド3を貫通させ、コントロールロッドはスワッシュプレート8に連結され、コントロールロッドは上段メインローターのローターヘッドに配置されたミキシングレバー4に連結され、サイクリック・コレクティブピッチコントロールを行い、上段のメインローター5のピッチ角を変化させることにより、上下のスワッシュプレートをコントロールロッドで機械的に連結する機構に比べ、上段メインローターヘッド部のサイクリック・コレクティブピッチコントロールシステムを簡易な構造で正確に制御する。
ビデオ内で管理人さんがおっしゃっていたように、二重反転式ローターには、テールローターを使用しなくていいという利点がある反面、シングルローターに比べて複雑なため、製造が難しいようですね。
せっかくなので、出願人である「日本遠隔制御株式会社」を検索してみました。
- 「JR PROPO」ブランドのRCヘリコプターなど製造
- TVドラマ「永遠の0」の飛行シーンに技術提供
- 全国約400店舗の取扱店で販売するほか、海外での知名度も高く、米国・EU・アジアを中心とする国外でも積極的に展開
上記のような華々しい功績を持っていると思いきや、
「「大阪」 日本遠隔制御(株)(資本金3600万円、東大阪市永和2-2-12、登記面=三重県松阪市白粉町392、代表江崎晶子氏ほか2名)は、12月26日に大阪地裁より破産手続き開始決定を受けた。 」
この特許公開日と破産手続き開始日が、同じ2017年12月だということに、何となくさみしさを感じてしまいました。負債額40億円が見込まれているそうです。特許まで出しているそれなりに大きな会社でも、この厳しい競争の中で生き延びていくのは大変なことなんですね。
私の場合、特許翻訳者として、競争の中にさえ入っていない状態。競争に勝ち抜いていける実力をできるだけ早く身につけ、生き延びていく努力を惜しまず進んでいきたいです。
今日の一言
失敗の多くは、
成功するまでにあきらめてしまうところに、
原因があるように思われる。
最後の最後まで、
あきらめてはいけないのである。
(松下幸之助)
参考URL:
https://response.jp/article/2017/10/10/300880.html
https://global.yamaha-motor.com/jp/news/2017/1010/ymr-01.html
http://www.tdb.co.jp/tosan/syosai/4412.html
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/web/all/top/BTmTopPage