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仕事

翻訳者としての棚卸し作業をすることで、見えてくるものは多い

棚卸しは自分の全てを吐き出すという、けっこう苦しい作業

現在、棚卸しをしています。

今回の棚卸しの主題は、「翻訳者としての自分」。

ブレインストーミングと自己分析をし、アイデアが必要とあればインターネットで調査し、これをマインドマップに落とし込み、今後の指針を立てる、という作業です。

棚卸しの中には、これまで仕事として経験してきた翻訳作業(案件)を分析(どんな分野でどのような技術が関わっているかなど)や習得知識(学習、調査してきたこと)とのすり合わせも入っていて、けっこう深掘りしている状態となっています。

これまでにマスターCVの作成をしていますし、そのCVも事あるごとに更新してきましたが、もう一度自分の専門分野をしっかり分析し、今後どのように進めていくかをはっきりさせるため、大幅に見直しを行うことにしました。

この作業、けっこう頭が疲れます。

頭をフル回転させないと、脳みその縁の方に隠れているものを見つけることができません。

隠れているものを探すために、これまでに納品したいくつかの案件に目を通したりもしました。

複数の翻訳会社のサイトを参考して、求められている翻訳者像と自分を比べ、「自分にあるもの」と「自分にないもの」をリスト化したり。

全作業を終えるには、けっこう時間がかかりますね。

自分なりの棚卸し方法

ブレインストーミング

ワードファイル

ワードファイルに、ひたすら思いつくこと、調査したことを入れていきます。

本当は、紙に手書きをしたほうが、自分にはしっくりくると思っています。

手を動かす作業は、とても大事だとわかっていますので。

しかし、時間の短縮と、今後データとして保存のため、今回はワードファイルでの作業にしました。

マインドマップで整理

Xmind Pro

ここでの作業は、主にこれまでの翻訳実績などの整理です。

たとえば、産業翻訳→電気・電子回路→回路設計→信号処理、など。

ここからさらに細かく派生していく場合もあります。

また、特許翻訳は特にハイブリッド案件が多いため、電気・電子分野が半導体やIT、あるいは通信の分野にまたがっている、というのもあるので、ものによっては、マインドマップ上にコメントをつけたりリンクさせたりしています。

他にも、社内翻訳で経験した翻訳実績(英日、日英のカスタマーサービス、航空関連、ゲーム関連の翻訳など)なども追加しました。

本当は、「こんな感じで作成したんですよ」とマインドマップを載せればいいんですけどね…やはり、個人情報&NDAにひっかかる情報が入っているので、一般公開はできません。

掲載したことで何かしら真似をされてしまい、その結果、自分が翻訳会社のブラックリスト入りしてしまう…なんてことも避けたいですし。

別の自己分析法で指針を立てる

Will Can Must

Canは、自分のできること。

上記のブレインストーミング、マインドマップで整理した情報を入れていきます。

たとえば、自分の専門分野は何か、その中でも、どの領域を得意とするかなどです。

Must は、やらなくてはいけないこと。

マインドマップで整理した情報では不足している分の知識などを記入していきます。

たとえば、自分の専門分野知識をさらに向上させていくための学習領域だけでなく、翻訳作業に必要とされる書籍、周辺機器を購入することなども含まれています。

他にも、横展開をするための新たな計画も、Mustに入れました。

Will は、やりたいことや、今後望むあり方です。

Willのカテゴリーに、「近い将来、自分はこの分野での翻訳者として活躍したい」という目標をしっかり言葉にすることで、今後迷いが出てきたときにも、ブレにくくなるのではないかと思っています。

これは、Must と連動するところがあります。

というのも、Will に記載されている目標達成のために、今するべきである Must の必要事項が決まってくるためです。

私の中では、最初に Will(なりたい自分)を目標にし、Can(自分にできること)を棚卸しをすることによって、Must(今すべきこと)が決まってくる、というプロセスで進めることが一番しっくりくるように思います。

あ、これって、管理人さんがいつも言っている

「目標設定してから、逆算して計画を立てろ」

と一緒ですね。

講座を開始し約2年経ちましたが、ようやくこの手法が身につきました。

…遅いですね、すみません。

脳地がガチガチの受講生(=私)に、ビデオセミナー内で大事なポイントを口酸っぱく(100回だろうと1000回だろうと)繰り返してくださる管理人さんには、本当に感謝しています。

棚卸しの利点:CV作成や名刺作成が楽になる

棚卸し自体は、時間がかかりますし、頭もかなり使うために疲れます。

また、「できない(まだできていない)自分」も再確認することになるため、ちょっと落ち込むことがあるかもしれません。

しかし同時に、自分がどんなことをしてきたか、どんな実績があり、どんなことを得意としているのかも明確になるので、その点は励みになりますよね。

この作業を終えてしまえば、CVや名刺の作成がかなりスムーズになります。

まだ100%棚卸しが終わったわけではないのですが、すでに整理している途中で、「名刺はこう変えた方が、今の自分に合ってるな」と思い、数回変更しました。

記載事項の上下を入れ替えるなどの、名刺をもらった側としては大して気にも留めないような変更もあります。

しかし、自分の中で記載事項の順序は意味・ストーリーがあるので、記載事項について何か質問されたときにも、スムーズに答えられるようになるはずだ、と思っています。

想像していた以上に棚卸しに時間がかかり、名刺の注文が予定していた日よりも数日遅れそうです。

しかし、遅くとも来週半ばには注文します。

その後もし変更したくなったら、修正したデータで再注文することにします。

今回は「翻訳者としての自分」の棚卸しですが、次回は「個人としての自分」の棚卸しをして、将来設計を立てていく予定です。

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