サイトアイコン 未来に向かって

学習記録(06/16/2018 – 06/22/2018)

ビデオ視聴

・TC0175_岡野の化学(175)
・TC0176_岡野の化学(176)
・TC0177_岡野の化学(177)
・TC0178_岡野の化学(178)
・TC0179_岡野の化学(179)
・TC0180_岡野の化学(180)
・TC0181_岡野の化学(181)
・TC0182_岡野の化学(182)
・TC0183_岡野の化学(183)

・TP0054_橋元・物理基礎(53)
・TP0055_橋元・物理基礎(54)
・TP0056_橋元・物理基礎(55)
・TP0057_橋元・物理基礎(56)
・TP0058_橋元・物理基礎(57)

・1920_断捨離
・2641_学びの極意
・175_和佐・木坂ラジオ「木坂健宣の学びの極意」
・2668_マインドマップについて考える
・2669_AIに打ち勝つ勉強法はこれだ
・0049 重合開始剤について調べる
・1778_チャート式のススメ(化学編)
・2673_翻訳力とブレイクダウン
・2672_独学力という最高のスキル

平衡定数と電離定数

現在、岡野の化学理論化学②の第2講「反応速度、平衡定数」を学習中です。

反応式、電離定数、平衡定数関連を印刷、ノートに切り貼りし、ビデオを視聴しながら追記していきました。ビデオを見ながら演習問題を解く分には、ちゃんと理解している気がします。しかし、いざ特許明細書内にこれらの数字、反応式が出てきたときに、平衡定数や電離定数などを混乱することなく理解し、翻訳できるのかとなると、あまり自信がありません。

特許明細書に平衡定数と電離定数がどのように使われているのか、調べてみました。

検索:全文:平衡定数電離定数、AND
   (検索結果14件)

(11)【公開番号】特開2004-346171(P2004-346171A)
(43)【公開日】平成16年12月9日(2004.12.9)
(54)【発明の名称】樹脂成形品の変色防止方法,変色防止樹脂成形品及びその製造方法
(71)【出願人】
【識別番号】000241463
【氏名又は名称】豊田合成株式会社
【0029】
また,上記有機酸の酸解離定数pKaは,該有機酸を25℃の水に溶解したときの平衡定数電離定数)をKaとすると,下記の式(1)で算出することができる。
pKa=-logKa (1)

(11)【公開番号】特開平5-138172
(43)【公開日】平成5年(1993)6月1日
(54)【発明の名称】電解式浄水器
(71)【出願人】
【識別番号】000101879
【氏名又は名称】イーグル工業株式会社
【0003】すなわち、炭酸 H2CO3は、水溶液中では未電離の分子と解離によって生じたイオンが次の解離(電離)平衡状態にある。
H2CO3 ⇔ 2H++ CO32- ・・・・また、このときの平衡定数電離定数)Kは、K=[H+]2[CO32-]/[H2CO3] ・・・である。

(11)【公開番号】特開平8-301649
(43)【公開日】平成8年(1996)11月19日
(54)【発明の名称】燒結体及び燒結体粒子固定布地
(71)【出願人】
【識別番号】594206565
【氏名又は名称】株式会社エービック
【0008】なお、平衡関係の平衡定数は、一般的には電離定数と呼ばれているので、本明細においても、「電離定数」の用語を同様の語義で使用することがある。

上記3件からすると、明細書内では、平衡定数と電離定数は同じ意味として使用することがあるようです。確かに、酢酸の平衡定数と電離定数は同じように見えます。しかし、岡野の化学で学んだ知識を使えば、これは「たまたま同じ結果になっただけ」で、実際は違うものですよね。うーん、まだ腑に落ちません。

これらの定義などをしっかり理解するには、Xmindを使って頭を整理するのがいいのでしょうか。

検索:発明の名称:反応速度
   (検索結果103件)

(11)【公開番号】特開2016-94591(P2016-94591A)
(43)【公開日】平成28年5月26日(2016.5.26)
(54)【発明の名称】樹脂の反応速度を制御するための高分子ナノ粒子
(71)【出願人】
【識別番号】500520743
【氏名又は名称】ザ・ボーイング・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】The Boeing Company

(57)【要約】 (修正有)
【課題】プリプレグのアウトタイムが比較的長く、比較的低い硬化温度及び/又は比較的短い硬化時間を有する樹脂硬化の樹脂反応速度を制御するために方法の提供。
【解決手段】複数の高分子ナノ粒子を含む組成物であって、高分子ナノ粒子のうちの少なくとも幾つかが、樹脂硬化工程の間に触媒又は硬化剤のいずれかを放出し、触媒又は硬化剤が、樹脂の反応速度を変更する熱硬化性樹脂組成物。高分子ナノ粒子が10~200nmの粒子断面幅を有するし、前記樹脂の体積の75%迄占める熱硬化性樹脂組成物。

【背景技術】
【0007】
以上から明らかなように、当該技術分野では、比較的長いアウトタイムを許容し、更に比較的低い硬化温度及び/又は比較的短い硬化時間を有する、樹脂のシステム及び方法が必要とされる。

【図1】樹脂硬化工程の間に触媒又は硬化剤を放出するように構成される高分子ナノ粒子を含有する樹脂に埋め込まれる繊維を含む複合材レイアップのブロック図である。

【図15】樹脂全体にわたって一様に分散し、且つ第1温度ホールドの間に完全な硬化が達成されることを可能にする高分子ナノ粒子を含有する樹脂のための硬化サイクルのグラフである。

【図17】組成物の製造方法に含まれ得る1つ又は複数の操作を示すフロー図である。

*プリプレグ(prepreg)
ガラスクロス、炭素繊維のような繊維状補強材に、硬化剤、着剤材などの添加物を混合したエポキシなどの熱硬化性樹脂を均等に含浸させ、加熱または乾燥して半硬化状態にした強化プラスチック成形材料。このプリプレグを手加工などで積層して形状をつくる。

「高分子ナノ粒子」関連の明細書でとても難しい内容に思えますが、この明細書は図が充実しており、要約、背景技術、図を読むことで、大まかな意味が理解できることが分かりました。

2つ目の図は、管理人さん的表現「峠を越えるおじいさんとおばあさん」を示したものです。未修飾樹脂の場合、おじいさんとおばあさんは大きな峠を2つも越える必要がありますが(258)、高分子ナノ粒子を使用することで、1つの峠を越えるだけですみます(266)。おじいさんとおばあさんも、隣町まで楽に行けることでしょう。

硬化度に関してですが、明確な数字は分からないものの、修飾された樹脂(268)は未修飾樹脂(260)とを比べ、約半分の時間に短縮されています。

温度に関しても、未修飾樹脂(256)に比べて修飾された樹脂(264)は低温になっており、「比較的低い硬化温度」が保てると分かります。

図17からは組成物の製造方法のプロセスが理解できるため、明細書を読み進んでいく手助けになると思います。

明細書の骨格が分かると面白くなり、もっと先も読んでみたいという気になります。深掘りしてみたいとも思いましたが、今は岡野と橋本を早く完了させたいので、この明細書に関しては、ここでひとまず終了させます。

今日の一言

やってみて「ダメだ」とわかったことと、
はじめから「ダメだ」と言われたことは、違います。

(イチロー)