今週の振り返り(翻訳処理速度測定付き)
ビデオ視聴
・3061_トライアルの心構え
その他
・実ジョブ(チェック作業&翻訳作業)
とても充実(?)した1週間
怒涛のような1週間を過ごし、たった今、
ほっ
と一息ついています。
まず、週の始めにチェッカーの仕事を終え、その後は今週末に納期の翻訳を終了させました。
そして、今、来週に納期の翻訳作業を終えたところです。
これまでいただいていた案件と同じプロジェクトの翻訳案件で、内容的にも少し慣れてきたものだったので、なんとかこなすことができました。
これが全くなじみのない内容の案件だったら、今でも、そして明日も泣きながら翻訳作業を続けていたと思います。
このプロジェクトになじめるように、まずは小さいチェック案件から始まり、次第に大きめな翻訳案件へとアサインしてくださったPMに、本当に感謝しています。
翻訳処理速度を計測
今回いただいた案件で、自分の処理スピードがどれくらいなのかを実際に測ることができました。
案件は5000ワード強のものです。
別に抱えている仕事や家庭の事情の兼ね合いから、この案件には5日半ほど使えると計算。
翻訳作業前の準備期間に1日半使うとして、残りは4日。最後の1日は後処理のために使うので、翻訳作業としては3日間です。
5000ワード強を3日間で処理するとなると、1日平均で約1700ワード…。
1日8時間で1700ワードを処理できないのなら、ノルマを達成するために1日10時間でも15時間でも翻訳作業をしてやるんだ!と自分に誓いました。
実際に、前倒しに作業を進めることを心がけたため、過去6日間の平均作業時間(1日)は10時間半。
これは、どうしても終わらせなければいけない家庭の事情(役所での手続きや超手抜きの食事の準備など)があったためで、もし自分が独身で全ての時間を自由に使える身だったら、1日15時間くらい作業をしていたと思います。
アラフィフなので、そんな生活は1週間が限度だと思いますが。
計測を始めてからの最初の1時間の処理量は、なんと150ワード(!)でした。
「ほ、本当にこの仕事を期限内の終わらせることができるのかな…」と心の底から心配になり、泣きそうになりました。
しかし、管理人さんのおっしゃる通り、処理速度は上がってくるものです。
産業翻訳は特許翻訳ほどではないですが、それでも翻訳作業を進めるにつれ勢いがついてくるのが自分でも感じられます。
翻訳作業開始から9時間の時点で処理した量は約2300ワード、つまり255ワード/時間でした。
結局この日は12時間作業し、終了時点で約3200ワードを処理。
ということは、266ワード/時間で、9時間の時点よりも処理速度が少し上がってきていることが分ります。
残りは2000ワード強。
よし。
この調子なら、もう1日で翻訳が完了する。
最初の予測では1700ワード/日だったので、この数字は本当に嬉しいものです。
残りが2000ワードなら、8時間もかからずに終われるんじゃないか、と予測しました。
しかし、現実はそんなに甘くありませんでした。
箇条書きを翻訳するには、行間を読む必要がある
結局翌日に翻訳作業を完了することはできましたが、12時間かかっています。
1時間当たりの処理量は、200ワードを下回っています。
あれ?
前日のスピードはどこへ?
勢いに乗ってたんだから、300ワード/時間くらいで処理できるはずなんじゃないの?
原因はわかっています。
それは、翻訳の1部に「箇条書き」がズラッと並んでいたからです。
箇条書きは、自分の覚書としては断然活躍してくれます。
しかし、他人の箇条書きの翻訳は、本当に、本当に、本当に難しい。
というのも、ちゃんとバックグラウンドがわかっていないと、不必要な言葉を最大限にそぎ落としたその文章が言わんとしていることを、汲み取ることができないからです。
たった1文の翻訳のために、かなりインターネットで調べ、内容を理解し、最終的に訳文としてまとめ上げるのに、相当な時間がかかります。
一番短い箇条書きでなおかつ一番時間がかかった1文は、13ワード。
この13ワードのために、GoogleでかなりのウェブサイトやPDFなどを検索し、Youtubeで関連のビデオを30分視聴することになり、結果1時間以上を費やしました。
このたった13ワードの背景には、ものすごくたくさんの知識が詰まっていました。
今ではいい勉強になったなと思えますが、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」からです。
実際、調べている最中は悪態をつきそうになりました。
子どもが近くにいたので、心の中だけにしましたが。
今回の翻訳案件に費やした時間
これまでの時間を見てみると、
- 翻訳前の下調べ&準備期間 - 1日半(20時間)
- 翻訳作業(Trados) - 2日(24時間)
- 後処理(Trados→納品する形式まで) - 半日(6時間)
という結果です。
あとは、納品する前の最終チェックをして、完了になります。
これはたぶん数時間(3時間くらい)で済むだろうとの予想です。
結果、日数としては5日ほど、作業時間は合計53時間。
5000ワードの仕事としては、かかりすぎですね。
本来であれば、8時間x4日間=32時間程度で終わらせるべき仕事なんだと思います。
今回の気づきと反省をもとに、ここからどうやってもっと効率よく翻訳作業をこなしていくかを考えていきたいと思っています。
ただ、案件を受注したときに心配していたほど悪くはありませんでした。
この点は、ちょっぴり自分を褒めてあげたいです。
これからの学習予定
今回の箇条書き問題を経験したことで、
「この専門分野の基礎が固まっていないから、箇条書きをサラッと読みこなすことができない」
ということがよくわかりました。
この分野に関しての自分の知識レベルは、目が粗い網なのです。
それも、これくらいの大きい穴があいてるもの。
この分野に精通していれば、箇条書きになったとしても読みこなせるはずです。
必要最低限の言葉しか書かれていなくても、想像することができるからです。
そのためには、やはりこの専門分野をしっかり露天掘りする必要があるということですよね。
この先も同じプロジェクトの案件がまわってくることが予想される(PM様、よろしくお願いいたします)ので、4月の数週間をこの分野の知識獲得のために費やそうと思っています。
あれ?トライアルの準備は?
…そうですね、トライアルの準備は4月中旬~下旬に再開します。
今は、依頼された案件を高速作業で高品質の翻訳に仕上げられる環境作りを整えることに力を注ぎます。
明日からは4月、新年度の始まりです。
よしっ、頑張るぞっ!!
今日の一言
普通の努力では、チャンスをチャンスと見極められない。
熱心の上に熱心であることが見極める眼を開く。
松下幸之助