先端特許10分野、AIなど中国9分野で首位 日米を逆転
2020年2月12日付の日本経済新聞(電子版)に、先端特許10分野における世界ランキングについての記事が掲載されていました。
元記事はこちらです。
タイトルから見てお分かりのように、中国が首位に躍り出ました。
何が首位か?
特許出願件数の順位です。
今回の調査(特許出願数)のカテゴリ
- AI
- 量子コンピュータ
- 再生医療
- 自動運転
- ブロックチェーン
- サイバーセキュリティ
- 仮想現実(VR)
- ドローン
- 導電性高分子
- リチウムイオン
いやはや、中国、来てますね。
AI、量子コンピュータ、VR、ドローン…どれも今話題のテクノロジーです。
リチウムイオン電池と言えば、旭化成名誉フェローの吉野彰氏(71)を含む3人が2019年のノーベル化学賞に受賞されましたよね。
そのリチウムイオン電池を商品化したのはソニーだ、との話も有名です。
日本は、リチウムイオン電池の発明の父。
日本人として、とても誇らしいです。
しかし、特許の数だけでいえば、日本よりも中国が上を行っています。
特許で重要なのは、質?それとも量?
ここで、この記事内に書かれている日本経済新聞社の「声」を引用させていただきます。
一方、特許は「質」も重要だ。影響力や将来性など独自指標に基づいて特許の質を分析し、10分野それぞれについて上位10社をランキングした。全100社(研究機関など含む)のうち米国勢が64社を占めた。日本勢が18社と続き、中国勢は1社だった。
確かに、「質」は大事ですね。
むやみやたらに特許を出したところで、その特許が使いものにならなければ、どうしようもありません。
質の点からいくと、アメリカが1位(64社)、日本が2位(18社)、中国が3位(たったの1社)だったとのこと。
やった!日本は中国を抜いて2位だ!
…と言いたいところですが。
この結果、絶対にバイアスがかかっていないと言い切れるのでしょうか?
日本経済新聞社の独自の指標に基づいているそうなので、判断しづらいですね。
ただ、これまでのニュースや、コンベンション、世界的なイベントの実態からすると、日本はすでに中国に負けているような気がしてなりません。
もし、「今はまだ負けてない!」との声を信じたとしても、今後10年後には、「質」の面からも完全に追い抜かれているはず。
個人的には、そう予想しています。
過去の栄光にすがらず、現実を受け入れて次のステップを進めていこう
みなさんも、いまだにいろいろな国の人たちから、「日本はテクノロジー最先端の国」だと褒めてもらう機会があるのでは?
残念ながら、それは過去の栄光になりつつあります。
「日本って、すごい国だもんね」なんて「ウサギとカメ」のウサギのように昼寝してたら、さっさと別の国に追い抜かれていくことでしょう。
日本の追う国の多くは、カメのスピードどころか、猛スピードで迫ってきてますしね。
私自身も、しっかり危機感を持って仕事を進めて行かねば!!